閉院した医院に呼んで頂きました。
少しずつ片付けをしている最中で、何か買える物が有ればとの事です。
近くだったのでお伺いさせて頂きました。

お聞きしていると、どうやら先に古書店が入っている様子。
東洋医学関係の書籍をたくさん売った後だそうです（涙）
残っているのは古い西洋医学の全集などの、ちょっと困る所が大半。

書籍では基本的に西洋医学は最先端が求められます。
メディカルサイエンスや医学書院の最新版はとても良いお値段で買取が可能な反面、版が古い物はなかなかお値段がつきません。
１つくらい前の物でしたら、学生さんの勉強用に需要が有るのですが、2つ以上前の物はほぼ無理。
若干の例外を除き、日々進歩している西洋医学の古い本は売れない本です。（今回のオステオパシーは古くても売れるので、若干の例外に入ります）

他方、東洋医学はそうではありません。
漢方、和方などの穏やかな治療法や体質改善は先人の智慧に学ぶ所が多く、
気功、鍼灸、良導絡などの奥深い手法は過去の膨大な積み重ねを一つ一つ紐解いていくしか学ぶ方法が有りません。

東洋医学は哲学や生活習慣を含んだ膨大な学問なので、A+B=Cのように明確な答えの有る西洋医学とは異なります。
例えば未病という概念が有ります。病気では無いのだけれど、このままいけば病気になる状態の事です。
聖人は既病ではなく未病を治すと言われています。既病と異なり、未病を見抜くのは深い知識と経験が必要になります。

数百年～千年以上前に書かれた神農本草経、黄帝内経、傷寒論、本草綱目、難経などが現在でも需要が有るのです。
日本の物でも桑田式自動術の桑田欣児氏（桑田源五郎氏）、野口整体の野口晴哉氏、桑田氏や野口氏の師匠である松本道別氏、肥田式強健術の肥田春充氏などの著作は熱心に学んでいる方が多数居られます。
他にも書ききれないほどの整体、療術、健康法の名著が有ります。
再編集されて復刻している物も有りますが、絶版になっている物も多数有り、過去の名著を探している方はたくさんいらっしゃいます。
東洋医学、中医学、整体などの本をお持ちでしたら是非当店にお売り下さい。

殆ど売ってしまわれたとの事でしたが、かろうじて残っている物がいくつか有りました。
その他、写真集や美術書などもいくつか有り、買い取りさせて頂きました。

帰り際に飲み物を頂き、大好きな野菜生活でしたので喜んで飲みながら帰りました
どうもありがとうございました。

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