少し前に比べると涼しくなったような気がする毎日ですが、連日30度超えの真夏日です。

暑さ寒さも彼岸までと言ったのは昔の事。

少し前までがあまりに暑すぎて感覚が麻痺していますが、まだまだ熱中症などにお気をつけ下さいね。

 

今回はご依頼主様のお祖父様が生前お好きだった、囲碁の本の買取です。

定年後に趣味として取り組んでおられたそうで、お部屋には丁寧に読まれた様子の本が並んでいました。

 

最近のご老人は元気と言っても、やはり飛んだり跳ねたりは加齢とともに難しくなります。

しかし論理的思考力や駆け引きなどは、元気な内はあまり衰えません。

そんな方々にピッタリな趣味として、囲碁は高齢者の方にとても人気があります。

 

「もう古いから」といって捨ててしまわれる事も多いのですが、囲碁の本は数百年前の物でも買取可能なので、ちょっと茶色くなったくらいでは全く問題ありません。

お片付けするにも重くて大変です。まずはプロの古本屋にご相談いただければと思います。

出張買取、宅配買取のいずれも大歓迎です。

 

 

それでは今回買取させて頂いた本のご紹介。

 

ご遺品の坂田英男打碁集・秀策名局選集など囲碁の本

 

 

秀策名局選集、坂田栄男打碁集、石倉囲碁講座などあり。

坂田栄男さんの本が一番古そうです。1960年代の「カミソリ坂田」を実際に見ていた方なのかもしれませんね。

 

比較的新しい囲碁全集も多いので、定年後に囲碁を趣味にされていた方だと思われます。

ほしい物は新品で購入、他は古本屋などで集められたのでしょうね。熱心に学ばれていたご様子がうかがえます。

 

蔵書の遺品整理あれこれ

 

本棚を見て、その人の人となりを想像するのは古本屋の技能の一つです。

職業やご趣味をかなりの精度で当てるので、ご依頼主さまに時々驚かれたりもしますよ。

 

例えば今回は教師をしていて退職後に囲碁を学ばれた方でしたが、専門の科目と小中校大学のどこで教えていたのか？

これくらいの棋力があって、街の碁会所で教えていたのではないか？くらいまでは当てました。

全てわかるわけでは無いのですが、理解できた範囲の事はなるべくお知らせするのが僕なりのご供養と思っています。

 

囲碁関連の新書や普通の単行本も有りました。

 

新書・文庫などの囲碁の本

 

 

林海峯囲碁講座、基本定石事典、詰碁や次の一手など。

碁盤の前で本を開きながら石を置いていた光景が浮かびます。

新書は傷みやすいのですが、ほとんどの物は丁寧に読まれていましたので、次の方へ問題無くお渡しできるかと思います。

 

ご遺品の蔵書を次に渡すために

ご本人が蔵書を整理するのとは違い、ご遺品の蔵書は基本的にまるごとのお引き受けとなります。

また、整理されている状態では無い事が多く、雑多な束として売られてしまう事もあります。

 

古本屋の仕事は買取販売ではなく整理整頓だと業界内では言われるのですが、遺品整理こそまさにプロの古本屋の仕事の最たるものです。

ジャンルごとに分ける物、1冊で問題なく売れる物、この本はあの人が欲しいだろうという想像力。整理中は頭をフル回転させています。

例えばアレとコレは表紙が違うけどセット物だよなど、持ち主の方に聞く事が出来ませんので、僕が見逃せば誰も拾えません。

知識と経験がとても大事な仕事です。

 

今回の蔵書は丁寧に読まれたご様子で、書き込みや開きグセは無し。次に使われる方も喜んでくれると思います。

書棚の中でバラバラになっていた全集も無事に揃い、ちょっと変わった所も何冊か有るのを発見。

次に必要とされる方へお渡しできると思います。

 

 

こんな感じで囲碁の古本や全集を200冊ほど買取させていただきました。

他にもご不要な本が多数有りましたので、可能な限りお片付けもさせていただきました。

 

ご高齢の方は本を沢山お持ちの事が多いですが、お片付けをするには本は重たいです。

当店では香川県高松市より四国や岡山まで出張買取をして、その際に買取出来ない物も可能な限り持ち帰りをしています。

遺品整理や家一軒まるごとのお片付けも多数経験がございます。

ご依頼、お問い合わせなどお気軽にご連絡ください。

 

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