古本屋として商売をしている以上、仕入れ値と売値には必ず開きがあります。
では、原価はおいくら？と言う疑問が生まれる方もいらっしゃるかと思います。
今日はその辺りの事を少しご説明しますね。

まずは経費率ですがどの店もそう変わりはしないと思います。
大体こんな所

人件費 ２～３割
店舗代、倉庫代 ２～３割
光熱費他 １～２割
買取　 ２～３割

基本こんな感じです。
総経費における割合なので、買取価格と販売価格の比率は一概には言えません。

買取の原価率はこんな感じ。

普通の本なら売値の１～２割くらいで買取をするのが通例となります。古本屋の買取の大半はこんな感じだと思われます。
売るのに年単位の時間がかかる物は１～５％買取も有ります。これは売れ残りリスクと保管する期間によって倉庫代や管理費が増大するのを計算に入れる為です。

ボッタクリ！と思われる方は前述の経費率をご覧ください。新品を仕入れて右から左に流すだけならもっと高く買えますが、中古品は手間をかけなくてはいけません。
どんな商品でも１点１点の検品が必要なので、人件費がかなりかかります。本は嵩張るので倉庫代もバカにならないのです。
僕らは流通業のみに見えますが、鑑定して検品して加工（クリーニング、補修など）してから流通させています。ネット売なら梱包発送とカスタマーサービスも。
それら全てのコストを考えるとこうならざるを得ません。

話を戻します。

比較的相場の安定している人文、学術、医学、宗教、理工、スピリチュアル等は２～４割くらい付きます。
このあたりは売値の高い物が多く、古本屋の顧客層が求めているジャンルなので買取も高くなります。

人気コミックは３００円で買取して４００円で売るような事も有ります。７割以上の買取ですね。
これは店の品揃えとして必要な物を集めるという側面と、回転の速さから倉庫代や管理費がかからないという事情を考慮したものです。
同じ理由で発行３ヶ月以内の単行本なんかもかなりの比率で買取れますね。
１００円で買い取って１年後に２０００円で売れるよりも、３００円で買い取って３日後に４００円で売れる方が商売的にはありがたいのです。

人気の有る最新ゲームなら７～９割の買取も有ります。これはゲームの単価が本よりも高い為に高額買取をしても人件費や店舗代をペイしやすい為です。
売れる速度も人気コミック並なので倉庫代や管理費もほぼかかりません。よって高値買取となります。
人気のある最新DVDやBlu-ray、CDなんかも同じ理由で高値買取が出来ます。

数十万円やそれ以上で売れる物についても買取金額の比率は高くなります。これも高額商品は手数料比率を下げても金額でカバー出来る為ですね。
間違いなく１００万円で売れる物なら９０万円で買い取っても人件費やその他の費用は十分捻出できますからね。
ただし、９割で買えるのはごく一部の余程の実績が有る物だけです。真贋判定が必要な物はこの限りではありませんし、なかなか売れない物なら高額な分管理費用も嵩むので色々大変です。

基本的にはこんな感じでやっていると思います。（個々の差はもちろんありますが）
ではどこも同じ様な原価率なのに、何故お店によって買取価格が異なるのか？時には数倍の開きも出ますよね。

ちなみに当店にご依頼頂いたお客様は大多数の方がご満足頂いております。
その証拠に査定を行ったお客様の内９５％以上は成立となっています。（新古書店や他の古本屋と比べられるお客様も多々いらっしゃいます）
勿論、当店が出向いた先で断るのは心理的抵抗が・・・という事情も有るかもしれません。
ですが、宅配買取で事前見積（相見積もり多数有りです）を出しても成約率はほぼ同じなので、価格的に十分な競争力を持っていると自負しています。

どうしてでしょうね？
その辺りについてはまた日を改めて書こうと思います。

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【ハシビロ屋の買取の特徴】

・本以外にも幅広い物の買取が可能！

・安心の全国古書籍商組合連合会加入書店です！

・素早い出張買取対応しています。即日対応も可能です！

・同人誌、レトロゲーム、アニメグッズなど他店が引き受けにくい物大歓迎です！