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前回のおさらい
古書市場の意義とは

1 買取が多すぎた時や自分では扱えない物の現金化手段
2 自店のラインナップを維持、在庫不足を避ける為
3 お客様から買取をしていない業者の商材仕入れ場所として

こんな感じです。

そして、検索で来る人のお目当てはおそらく3でしょう。
という訳で、商材仕入れの場としての古書市場を少し紹介します。

大都市では毎週、東京ではほぼ毎日開催されている古書市場。
買おうと思えば何万冊でも買えます。（お金があればですが）
市場にはどうでも良い本の大山も出品される事が多く、数百～1000冊を超える様なものでも安く買える事がよく有ります。

ただし、仕入れる人は儲からないと意味が有りませんよね。
買うだけではなく、儲けるとなると少し難しくなります。

例えば、当年度の法律書や最新版の医学書なども市場には出て来ますが「儲かる？」と聞かれると・・・
皆さんプロで、売れるのがわかりきっている物なので、ギリギリの所まで値段が上がります。
お店によっては、品揃えの為にネットでの販売価格を超えた入札をする事も有りますね。
この様な「誰でもわかる良い物」は資金力の有る人向けとなります。
1回の市場で100万円以上、大市であれば1000万とか？買う様な人が参加してくる激戦区ですが、回転は早いので上手くやれれば儲かるかもしれません。

そんなにお金無いよ・・・・と言う人（私もそうですｗ）向けにもちゃんと商品はあります。

お金が出せないなら手間を出す。要するにちょっと面倒くさい事をやれば良いのです。
全く仕分けされていない商品や、200冊中190冊は売れないけど10冊はイケそうみたいな物は、安く買える傾向が有ります。
こういう物で骨惜しみせずに仕事すれば、利益は出ます。

もう一つの方法としては「知恵を出す」というのも有ります。
本の世界は広大無辺で、専門ジャンルは限られています。市場に来るのはせいぜい数十～数百人。
来ている人が知らないジャンルも有ります。そこを自分だけが知っていれば・・・わかりますよね？
数千円で買った物が数十万に化けたなんて話はソコソコ聞きます。そこまで行かなくても、1000円で買った物が2~3万円になる程度ならほぼ毎回有るんじゃないでしょうか。（買った本人も知らず、後になって・・・と言う事も）

業者市なので敷居が高いと感じるかもしれませんが、基本はヤル気と体力です。
知恵は追々つけていけば大丈夫ですし、周りの人に礼儀正しく聞けば色々教えてくれます。市場に参加する事が一番の勉強にもなります。
お金についても、参加費数百円と自分で書くか発声したもの以上の支払いは有りません。
初参加の時は数万円持っていけば十分です。（それ以上は無茶しなければ買えないと思います）
組合加入費用は大都市だと結構かかりますが、香川県はそれなりにリーズナブル。
大都市で入ると損するの？と思うかもしれませんが、高い所は高いなりのメリット有りです。（専用の古書会館持ってたりします）

向き不向き有りますが、市場に来ている人達の多くは古本屋を「いい商売だなぁ」と感じているみたいです。（僕もそうです）
好きな物を扱い、時間は自由で、ソコソコご飯が食べられる。頑張って大きく儲けている人もチラホラ。
楽ではありませんが、楽しいお仕事ですよ。

もしも本気で古本の仕事をしたいと思っているのでしたら、古書組合と市場は大きな助けになると思います。
香川県の方でしたらご相談にも乗れます。
迷っている方は決めてからの方が良いと思いますが、やってみようと思った方はお問い合わせ頂ければお返事しますよ。
電話はお客様用なので、お問い合わせはメールフォームからお願いしますね。

古書月間中に書き終えられて良かった。
また気が向いたら、他のことも書くかもしれません。とりあえず今はここまでで。