別件の買取にお伺いする道中でご連絡頂きました。

Bluetoothが役に立った瞬間です（笑）

 

なんでも、共産主義や社会主義関連の書籍を処分したいとの事。

これ、古本屋としては難しい所なんです。

 

我々が住んでいる日本はアメリカを筆頭とする自由主義陣営でして

日本も自由主義、資本主義の国です。

 

資本主義の総本山であるアメリカでは

コミュニスト（共産主義者）と呼ばれる事は社会的な死を意味します。

アメリカの後追いをしている日本でも、

共産主義は一部の奇特な人が学ぶ物好きの学問でしかありません。

 

社会党は土井たか子さんの時代に一大勢力となりますが、今は諸派になりかけの弱小政党。

共産党も永遠の野党から抜け出せません。

現在、社会主義や共産主義は時代に求められていないのです。

 

なので、共産主義関連の書籍は、殆どが無価値となっています。

冒頭で難しい所と言ったのは、このような事情が有るからです。

 

ご依頼主様に、事情を正直に申し上げた所、それでも構わないとの事。

いくつかでも、次に使ってくれる物が有ればとおっしゃられましたので、

事務所から近い事も有り、お伺いする事にしました。

 

依頼を1件終わらせてお伺いすると、紐で縛って1ヶ所に固めて置いてくれていました。

全て見せて頂き、マルクス・エンゲルス選集など、お値段が付く所はしっかり査定しました。

 

全て処分したいとのご意向でしたので、お値段つかない物も持ち帰らせて頂きました。

この度はありがとうございました。次に引き継がせて頂きます。

 

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